『私はこう見た、 CancerX Summit 2020 ~学生編~』


自己紹介
名前:奥松功基(おくまつこうき)
所属:筑波大学大学院 人間総合科学研究科 博士課程 スポーツ医学専攻
肩書:大学院生





参加経緯
私自身、乳がん患者さんを対象に運動や食事の研究をしており、普段は聖路加国際病院で活動しています。これまでに乳がん患者さんの体重推移の実態調査や、運動・食事プログラムが体力に与える影響などを調査してきました。一方で、AYA世代がん体験者のご活動やがんに関する遺伝的なことなどについては分からない点が多く、個人的に課題を感じていました。今回、病院の先生からCancer Xのことを教えていただき、様々なバックグラウンドを持つ方が一堂に集うCancer Xで色々なことを吸収したいと思い応募した次第です。

どのセッションが興味深かったか?
AYA世代がん体験者のセッションが特に印象的でした。がんの診断を受けて様々な苦労がありつつも、逆境を克服し、ご自身で道を切り開くご登壇者の姿にたくさんの勇気をもらいました。登壇者の谷島雄一郎さんが「自分の人生に納得して生きたい」という旨のお話しをされた時は、多くの困難にも負けず、がんと診断されたからこそ得られる新しい視点で、社会に貢献を目指す谷島さんの力強い姿に本当に感動し、胸が熱くなり涙が出ました。私の母は5年前に乳がんと診断されており、治療の過程で味覚にズレが生じ、久々に実家でご飯を食べた時は料理がとても塩辛かったのを覚えています。母は化学療法中が特に辛そうでしたが、そんな時に他のがん体験者の頑張りを見て励まされると話していましたし、私も皆様の話を聞いて、前へ踏み出す勇気をもらいました。

来年のサミットやCancer Xに期待すること
強いて言えばですが、全体セッションではご登壇者1人あたりの話す時間が短かったため、分科会にてじっくりと聴講者と登壇者がコミュニケーションできる機会が増えると良いなと思いました。私は遺伝の分科会に参加したのですが、遺伝検査を受ける際の病院の選びなど、様々な話をじっくりと聞くことができ、大変参考になりました。

ご自身が今後Cancer Xと一緒に何かするとしたらやってみたいこと
運動や食事に関する分科会があると面白いと思いました。欧米を中心にがん患者さん向けに運動や食事の研究は数多く報告され、乳がんの場合ですと運動が体力の向上だけでなく、長期的には死亡リスクの減少や倦怠感の改善に効果的であることが報告されています。何かお手伝いできることがありましたら、積極的に参加したいと思いました。

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